還暦祝いはもともとは長寿のお祝いですが、若々しい60代の多い現代にはちょっとちぐはぐな慣習にも思えます。しかし、なにしろめでたいことですからお祝いするのはとてもよいことです。“長寿”の意味にこだわり過ぎず、すこし視点を変えてみると、より喜んでいただけるのではないでしょうか。
今や還暦祝いは「長寿」だけのお祝いではない
赤いちゃんちゃんこよりも若々しい赤のグッズを
その昔、平均寿命が短く、60歳といえばお年寄りであったころの還暦祝いは“長寿のお祝い”で、プレゼントの定番は赤いちゃんちゃんこでした。しかし、近年の60歳といえば定年退職を迎えていない人も多く、長寿というよりまだまだ現役の世代。いかにもお年寄りらしく見えるちゃんちゃんこには抵抗のある人も少なくありません。ここはぜひ、若々しく見える赤色に注目して、赤いお花や洋服などをプレゼントに選んでみましょう。
老いや衰えを連想させるアイテムはNG
還暦祝いに限らず“プレゼントには身近に置いて便利に使ってもらえる物を”と考えがちです。ただ、老眼鏡や杖などは、長寿を喜ぶというより、老いて衰えた体を思わせますから、たとえ便利であっても別の機会に贈るようにしましょう。プレゼントに添えるメッセージなどでも、老いや衰え、死、余生などを思わせる言葉を使わない気遣いがほしいところです。
「第二の人生の門出」を祝うつもりで
仕事や家事から離れられるアイテムが吉
60歳は長寿とまではいかないものの、やはり人生の節目となる歳であることは確かです。第二の人生の門出のつもりが、仕事用のアイテムや家事グッズをもらったのでは、「まだまだ働けということか・・・」と少々げんなりしてしまうかもしれません。ここはぜひ、お花やおいしいもの、プライベートで身につけられる衣類や雑貨など、これまでがんばってきた仕事や家事とは別の、門出にふさわしいプレゼントを選んであげましょう。
趣味や旅行など「元気なうちに」を後押ししてあげる
ある程度時間に余裕があり、まだまだ元気な60代だからこそ楽しめるのが、旅行やスポーツ、趣味などのアクティビティです。そこでおすすめなのが、趣味の品やお出かけ用のグッズ、旅行券や体験チケットなど、これまで忙しくてできなかったことを思う存分楽しめるようなプレゼント。お相手のやりたいことがわからないときは、グッズも体験も充実しているカタログギフトをお贈りするのもおすすめです。