恋人関係と夫婦関係は似て非なるもの。それは、結婚後に始まる義両親とのお付き合いも同様です。義理の両親へ贈り物をしたいと思っても嫌な印象を持たれたらどうしよう…と、プレッシャーに感じてしまう方も多いはず。今回は、義両親に感謝の気持ちが届くプレゼント選びのコツを紹介します。
「母の日」「父の日」、“実家ルール”は持ち込まない
結婚後にはじめて迎える母の日、父の日は義両親への親孝行のチャンスです。実両親には電話で済ませていたとしても、義理の両親に対して同じルールで対応するのは大変なマナー違反。義理の両親にしてみれば、大切な息子・娘の結婚相手がどんな心遣いをしてくれるか無意識に期待してしまうもの。義理の両親が求めているのは、贈り物の質ではなく気持ちであることを理解しましょう。
喜ばれるプレゼントとNGなプレゼント
義理の両親の趣味や嗜好がわからず、プレゼント選びに悩まれる方も多いはず。その場合は、お花や食べ物といった消えものを選ぶのが無難です。たとえ、パートナーが両親の趣味に無頓着であっても、食べ物の好みぐらいは把握しているもの。相場は3,000〜5,000円の間で設定されるのがよいでしょう。
ゴルフであったり絵画であったり、趣味や嗜好(しこう)にこだわりがあり、その趣味がベテランの域にまでたっしているような場合。自分が詳しくないからと、適当に選んだその趣味に関する品物をお贈りするのは失礼にあたります。
そういった場合は、背伸びせずに定番のギフトを選ぶのがよいでしょう。
たとえば、義母へのプレゼントにカーネーションやアクセサリーはいかがでしょうか。エプロンや靴下、櫛(クシ)や下着は目上の方へのプレゼントには相応しくありませんので注意してください。
義父へのプレゼントは、汗ばむ季節ですので涼しげなポロシャツ、ビジネスシーンで使える時計などはいかがでしょうか。年齢を考慮しすぎると、かえって不快な思いをさせてしまう場合もあります。歩数計のような健康器具を贈る場合は、デジタルが詰まったハイテクなモノにすると喜ばれるかもしれません。
お盆やお正月、帰省時の手土産
お盆や正月に、夫の実家・妻の実家へ帰省する際には手土産を用意するのがマナーです。定番は夫婦が暮らす地域の特産品や空港で手に入る有名店のお菓子、宴席を見越してお酒もよいでしょう。実家には夫や妻の兄弟、甥や姪など大勢の親戚が集まっている場合もあるので、きちんと行き渡るよう人数を把握しておくことが大切です。
家族間で贈る、「お中元」と「お歳暮」
お中元とお歳暮は、ひごろの感謝の気持ちを贈り物として伝えるもの。おそらく、ほとんどの夫婦が結婚してはじめて贈る側になるのではないでしょうか。感謝の気持ちですから贈るに越したことはないのですが、いただいたらお返しする日本の奥ゆかしい伝統から、最近では事前に堅苦しいことは抜きにと贈り物を断る家庭もたくさんあります。贈るべきか否かはパートナーと相談するとよいでしょう。
お贈りする際には、お中元でしたら夏の暑い時期ですからビールや水ようかんなど、お歳暮には、ハムや洗剤、コーヒーなどの定番のアイテムがよいでしょう。お姑さんに気に入られたい!と、はりきってお財布のひもを緩めたり、個性を発揮してしまうのはご法度。毎年、訪れるイベントですから常識と経済観念がしっかりしていることをアピールしましょう。