初めて迎える結婚記念日は「紙婚式」といい、その名前のとおり紙にまつわるプレゼントを贈るのが良いとされています。デジタル社会に紙だなんて・・・と、お思いになるかもしれませんが、パートナーを思いやる気持ちがあれば、紙婚式のプレゼントは夫婦の記憶に永遠にとどまる最高の贈り物になるはずです。
紙婚式に、紙のプレゼントを贈るのはナゼ?
結婚記念日の発祥はイギリスで、「紙婚式」は英語で“paper anniversary(ペーパー・アニバーサリー)”と言います。これは、新婚夫婦の将来を真っ白な紙にたとえたもので、これからの夫婦の記録と記憶をたくさん書き残していけるようにと命名されました。
このことから、イギリスでは紙婚式には夫から妻へ「日記帳」や「レターセット」をプレゼントするのが定番です。現在の日本では夫から妻へといった制約はなくなり、夫婦で紙製品をプレゼントしあうようになりました。
夫から妻へのプレゼント
「日記帳」や「レターセット」は今も昔も紙婚式のプレゼントの定番です。「日記はブログ、手紙は年賀状ぐらい」な、デジタル派な奥さまであっても、旦那さまが一生懸命選んでくれたプレゼントがうれしくないはずがありません。プレゼントと一緒に、日頃の感謝を記した手紙を添えれば感激もひとしおでしょう。
ロマンティックなプレゼントをお探しなら「紙製の花束・ブーケ」はいかがでしょうか。紙で作られた色とりどりの花束は、カタチにも心にも残るとっておきのプレゼントになるはずです。手先に自信があるようでしたら、ハンドメイドに挑戦するのもおすすめです。
イマイチぱっとしたプレゼントが見つからない場合は、ストレートに気持ちが伝わる「ラブレター」を。普段、なかなか口にできない想いを伝える絶好のチャンスです。想いをしたためる用紙は、繊細な見た目とは裏腹に、丈夫で長持ちする「和紙」がおすすめ。パルプ紙のように劣化することなく、長く残る和紙は、円満な結婚生活を願う上でもまたとない贈り物です。
妻から夫へのプレゼント
これからの予定を記す「手帳」は紙婚式のプレゼントに最適。仕事の予定を書き込むだけでは面白くありませんので、あらかじめ、奥さまやお子さまの誕生日、夫婦の記念日に赤丸を付けてプレゼントすると良いでしょう。
旦那さまがお酒をたしなまれるようであれば「紙製のコースター」を。たった一度の紙婚式ですから既製品ではなく、夫婦の写真やカップル時代にもらった手紙、思い入れのある楽譜などをプリントした世界に一つだけの手作りコースターをプレゼントしてみては。
夫婦になってからの1年間の思い出が詰まった「アルバム」もうれしいプレゼント。思い出を振り返りながら写真1つ1つにコメントを残す作業は、奥さまにとっても心安らぐひとときになるはずです。
紙婚式にはケーキのご用意を
欧米の紙婚式では、結婚式でナイフを入れたウェディングケーキの頭頂部を夫婦で食べる習慣があります。そのため、欧米のウェディングケーキは頭頂部を持ち帰れるように作られており、日持ちするようにケーキ台はカステラ生地で作られているのだとか。日本のウェディングケーキではマネできませんが、紙婚式ではホールケーキを準備してみるのもすてきなアイデアです。