贈り物を包むのはまずマナーではありますが、せっかく包むならお相手が開ける前からうれしくなるような、気持ちを盛り上げるラッピングにしたいものです。まずは基本を押さえつつ、笑顔を呼ぶラッピングのポイントもお伝えしていきましょう。
慶事と弔事では包装紙の包み方が違う
フォーマルな贈り物であれば箱を包装紙でピッタリと包むのが定番です。斜め包みとキャラメル包みがよく見られます。
斜め包み。慶事は箱を左に傾け、弔事は右に傾けて置く
箱を回しながら包んでいく斜め包みでは、最初に包装紙の長辺に対して箱を斜めに置きます。このとき、慶事の包装なら箱を包装紙に対して左に傾け、弔事なら右に傾けます。
これには、慶事の場合は表の上側が開いた袋状になり慶びを受け止める、弔事の場合は表の下側が開くので不幸が流れ落ちるという理由があります。
キャラメル包み。慶事は右の包装紙を上に、弔事は左を上に
箱を包装紙の中央に置き、左右から包むキャラメル包み。この場合、慶事の包装では右から包む包装紙を上に、弔事では左から包む包装紙を上にします。斜め包みの仕上がりも、慶事は右が上、弔事は左が上になりますから、あわせて覚えておくといいでしょう。
お相手やシーンにあわせたラッピングのポイント
ラッピングの種類や素材は多種多様。何を選ぶかはケースバイケースですが、お相手やシーンにあわせるにはちょっとしたポイントがあります。
パーティやカジュアルなお祝いなら飾り映え・写真映えするラッピングを
パーティの席を盛り上げてくれるのが、すてきなプレゼントです。中身も大事ですが、飾っておくだけでも楽しく、開けてみたくなるようなラッピングを施したいところです。華やかさを出すには、薄くやわらかい紙やたっぷりとしたリボンなど、ふんわりした質感の素材を取り入れるのがおすすめです。写真にも映えるので、シャッターチャンスの多いパーティの席にはピッタリです。
プチギフトはちょいバリエでバラマキ感をなくして
お土産やお礼など、みんなにプチギフトを配るときもひと工夫をしてみましょう。中身はみんな同じものでも、袋を色柄違いにしたりリボンやシールを変えたりして、ラッピングをさりげなく一点ものにすることで、バラマキ感が薄れてもらう方もうれしいはずです。ただ、包みの大きさや形まで変えてしまうと「中身も違うのでは?」と余計な心配をされかねないので、ちょっとだけバリエーションを持たせるのがポイントです。
エコ意識の高い方ならリユース可能なラッピングで
「ラッピングはゴミが増える」と心配するようなエコ意識の高い方には、簡易包装でもいいのですが、華やかでなおかつリユースできる実用品でのラッピングにトライしてみるのはいかがでしょうか。手軽なのは、色柄のきれいな手ぬぐいや風呂敷でのラッピング。ほかにも、エコバッグをペーパーバッグ風にアレンジしてみたり、ボックスや瓶などのおしゃれな収納グッズに直接リボンをかけたりしてもすてきです。