「初節句」とは、健やかに成長する我が子のお披露目会でもあります。節句祝いをいただいたら、失礼のないように対応することがご両親の役目です。今回は、節句祝いのお返しをするタイミングや表書きの書き方について紹介します。
親しい身内へのお返しは食事会で
節句を祝う食事会などを催すのであれば、節句祝いをくださった方々をご招待することでお返しとなります。ごくごく親しい身内、少ない人数でお祝いされるのであれば、自宅でホームパーティ形式で行うことをオススメします。食事の最後に、お子さまの写真がプリントされたメッセージカードなどをお渡しすれば感激もひとしおです。
お返しにふさわしい贈り物とは?
遠方にお住まいであったり、都合が合わず食事会にお越しいただくのが難しい方からお祝いいただいた場合は、いただいた祝儀の3分の1から半額程度の品物をお贈りしましょう。お贈りする品物に特に決まりはなく、一般的に「お菓子」や「タオル」などの実用品、「商品券」や「ギフトカタログ」などが好まれるようです。
お返しするタイミング
女の子であれば、生まれて初めて迎える「上巳(3月3日)」、男の子であれば「端午(5月5日)」が「初節句」となります。品物でお礼をされる場合は、その月の内にお返しをするのが一般的なマナーです。
お返しの表書き
内祝いとしてお返しをする際には、紅白5本の蝶結びの熨斗を用意し、表書きには「内祝い」もしくは「初節句内祝」と記します。また、お子さまがいただいた祝儀のお返しですので、お子さまの氏名のみを書き入れます。
祖父母へのお返しは気持ちで
目の中に入れても痛くないかわいい孫の初節句ですから、おじいちゃんやおばあちゃんからはかなり奮発したお祝いをいただくことも……。「見合ったお返しを用意しなきゃ!」と、思うかもしれませんが、当人たちはお返しの品物を求めてお祝いをくださったわけではありません。金額にあまりこだわらず、感謝の気持ちを込めてお礼を申し上げましょう。孫の健やかな成長こそが、おじいちゃんとおばあちゃんにとって何よりのお返しなのです。