「地味婚」という言葉はよく聞きますが、実際どのような結婚式を「地味婚」と呼ぶかははっきりと知らないことも多いもの。まずは「地味婚」の由来や意味について見ていきましょう。
簡略化されているのが「地味婚」
「地味婚」に決まったスタイルはない
80年代~90年代、式・披露宴の演出や衣装、料理などに凝り、多数の客を招く「ハデ婚」が多く見られたことから、その逆をいく結婚のスタイルを表す言葉として「地味婚」が広まりました。こうした経緯から、「地味婚」は特に決まったスタイルはありませんが、「結納をしない」、「披露宴を小規模・少人数で済ませる」、「新婚旅行に行かない」など、ここ数十年の結婚では一般的とされていた儀式が省かれたり、簡略化される場合に広く使われています。
披露宴もしないなら「ナシ婚」
いくら“地味”とは言え、披露宴やパーティ、式などいずれかの行事を行なうのが「地味婚」。それもせずに入籍だけで済ませる場合は、「ナシ婚」と呼ばれているようです。ナシ婚については、下記の記事も参考にしてみてください。
合理的でもおもてなしの心は忘れずに
招待客は数名~多くても数十名が一般的
一般的な地味婚では「式だけ」、「披露宴だけ(プログラムの一部として人前式を行うことも)」、「カジュアルなパーティだけ」といったスタイルが多いようです。招待客は家族や友人など数名だけというケースもよく見られますし、レストランなどでパーティをする場合でも数十名程度までが一般的なようです。近年は式場などでも、招待客数名の小規模な結婚式に対応可能なところが増えています。
費用はケースバイケース……でも「ゲストには礼を尽くして」
ドレスを着ない、ケーキカットをしない、結婚式場ではなくレストランで……など、それぞれのスタイルが見られる地味婚。費用も、ちょっとした食事会程度から、一般的な結婚式を挙げるよりは安いもののそれなりにかかるケースまでさまざまです。地味婚とはいっても、お祝いしてくださる方へのおもてなしを簡略化しすぎるのは考えもの。いただくご祝儀や会費と釣り合わない内容にならないよう、まずはゲストのことを考えて予算を組むようにしましょう。