退院祝いの熨斗の書き方ひとつでも、お相手を気遣うことはできるもの。マナーに則った書き方はもちろんですが、「よかったですね」「早く元気になって」という気持ちを表現する場合にも、一役買ってくれるのです。
「紅白結び切りの熨斗に『祝 御退院』」が一般的
「退院祝い」は「繰り返したくないお祝い」
退院祝いはめでたいことではありますが、それ以前に病気やケガといった災いがあったわけですから、「二度とない方がいい」のです。そこで、簡単にほどけない紅白結び切りの熨斗を使います。最も一般的な表書きは「祝 御退院」。水引の下には贈り主の名前(姓だけでも、姓名でもよい)を書き入れましょう。「祝 御退院」であれば、退院をもって全快したのか、それとも療養や通院を続けているのか、お相手の様子が分からない場合にも使えます。
お相手の状況によっては別の表書きでも
全快されている方なら「祝 御全快(御快復)」
お相手が、退院祝いを贈るタイミングですでに全快なさっているなら、わざわざ退院だけを祝うのではなく「病気・ケガが全快したこと」をお祝いする方が、より喜んでいただけるはずです。この場合、表書きを「祝 御全快(御快復)」としましょう。熨斗の種類や名前の入れ方は「祝 御退院」の場合と同じで構いません。
自宅療養・通院を続けているなら「祈 御全快(御快復)」
お相手が、退院祝いを贈るタイミングでまだ自宅療養や通院を続けているようなら、退院祝いでもいいのですが、やはり「1日も早く全快するように祈念」したいところです。この場合、表書きを「祈 御全快(御快復)」としましょう。熨斗の種類や名前の入れ方は「祝 御退院」の場合と同じで構いません。