ゲストのために心を込めて用意した引出物が、自分の知識不足で残念な贈り物になってしまっては大変! ゲストのためにも、引出物のマナーをぜひ押さえておきましょう。
押さえておきたい「引出物の常識」
「贈り分け」は気づかれぬようさりげなく
ゲストによって違う引出物をお贈りしたい場合は、「引出物の内容が違う」ことがその場でわからないよう、持ち帰り用の紙袋などは同じ物を使い、あらかじめ各自の席へ置いてもらうようにしましょう。贈り分けられているだろうと内心わかってはいても、その場で気付いてしまうのは気まずいものです。
偶数よりも奇数の方が縁起がいい
引出物は品物選びも肝心ですが、引き菓子や縁起物も合わせて全部でいくつになるかという“数”も気にしておきたいところです。割り切れてしまう偶数よりも、3つ、5つなど奇数になるのがよいとされています。
やってからでは遅い!「引出物の非常識」
「刃物」「重箱」「緑茶」は縁起が悪い
お二人や家族とのご縁が「切れる」ことを連想させる「刃物」や、結婚・離婚を「重ねる」ことを連想させる「重箱」、そして、本来は慶弔どちらにも使える品ですが弔事の定番となっている「緑茶」は、引出物では縁起の悪い品として避けられる傾向にあります。以前は「割れる」ことを連想させる「陶器」もよくないと言われましたが、最近は気にする方も少ないようで、引出物の定番となっています。
商品券などの金券、肌着、上司に「踏んで使うもの」は失礼
軽くて持ち帰りやすい引出物は喜ばれますが、贈った金額があからさまになる「商品券」は失礼にあたります。お好きなものを選んでいただきたいなら、「カタログギフト」をお贈りしましょう。また、肌着類をお贈りするのは「肌着にも困るほど(お相手の)生活が苦しい」という意味になってしまいます。無用な誤解を受けたくなければ、避けた方がよいでしょう。
職場の上司に、履き物や踏み台などを贈るのは「あなたを踏み台にして上へ行きます」という大変失礼な意味になってしまいます。引出物に限らず避けるべきです。