昨今、コロナ禍ということで、人が多く集まる結婚式や披露宴が開催しづらい状態が続いています。状況を鑑みて、日程を延期したり、結婚式や披露宴を挙げない「ナシ婚」を選択するカップルも増えてきています。
結婚式や披露宴を挙げない「ナシ婚」の場合でも、結婚がおめでたいことには変わりありません。新生活への船出を迎える友人に、喜んでもらえるお祝いについてご紹介しましょう。また、自分がナシ婚の場合、お祝いの気持ちにはどう応えればいいかもご案内します。
ナシ婚の友人には「気を使わせない程度のご祝儀」を
ナシ婚でも親族からはご祝儀を贈ることが多い
親族は結婚式に招かれた場合、飲食や引出物のおもてなしにかかる額以上の御祝儀を贈るのが一般的です。ナシ婚でも、やはり親族からはご祝儀を贈るものと思っておきましょう。ただし金額は、結婚式に招かれた場合よりやや控えめであることが多いようです。
ナシ婚の友人へのご祝儀は「自分の結婚」を踏まえて
ナシ婚の友人へのご祝儀は、自分が「結婚する時どうした(する)か」で変わってきます。
自分の結婚に際して(式のあるなし、出欠にかかわらず)御祝儀をいただいたのであれば、その時と同程度のご祝儀を包むか、新生活のために欲しいものを聞いて、お祝いのプレゼントを用意しましょう。
自分も結婚を控えていて、友人を式へ招くつもりであれば、やはり結婚式に出席する場合と同程度のご祝儀を用意した方が、友人にも気持ちよく出席してもらえます。
自分が未婚で、結婚の予定も特にないとなれば、あまり高額のご祝儀を用意すると友人にも気を使わせてしまいます。お金でもいいのですが、ここはプレゼントを贈るのがスマートでしょう。こうした場合、金額的にも1万円以内で考える人が多いようです。
ナシ婚のトレンド。おうち時間が充実するご祝儀を。
以前と比べると、外出する機会が減り、家族だけでお家で過ごす時間が増えています。そういったコロナ禍の影響もあり、ナシ婚の新しいトレンドとして、おうち時間を充実させるプレゼントの人気が高まっています。例えば、自宅で本格的なフレンチやイタリアンを楽しめる食品や、外出できないフラストレーションやテレワークのストレスなどを軽減できるアロマグッズなど、人気の品物は様々です。相手の好みが分からない場合は、好きな物を好きなタイミングで贈り先さまに選んでもらえるカタログギフトなどをご祝儀としてプレゼントする方も多いです。
ナシ婚でご祝儀をいただいたら「結婚内祝い」を
結婚式の参列者には「引出物」を用意しますが、式に出席(招待)せずご祝儀のみをいただいた方には「結婚内祝い」としてお礼の贈り物を用意します。
ナシ婚の場合も、ご祝儀やお祝いのプレゼントをいただいた方には「結婚内祝い」を用意しましょう。式をしないからといってご祝儀やプレゼントをもらいっぱなしにするのはマナー違反。今後のお付き合いにさしさわります。
いただいたご祝儀の1/3~半額程度を目安に
結婚内祝いの予算はお相手とのお付き合いにもよりますから、まずは両親などに相談したいところです。一般的には「いただいたご祝儀の1/3~半額程度」の品を用意するのが目安だといわれます。目上の親族などからいただいた場合は1/3程度、友人や後輩などの場合は半額程度を内祝いとして贈ることが多いようです。
お祝いの気持ち、感謝の気持ちを贈り物に込めて
お祝いを贈る側は、結婚式や披露宴を挙げない「ナシ婚」だからと言って特別に気を遣い過ぎずに、相手の結婚を祝う気持ちを込めて、相手に寄り添った贈り物を選びましょう。また、コロナ禍で結婚式や披露宴を挙げられていないカップルに対しては労いの言葉をかけることも忘れずに。
また、結婚内祝い(結婚祝いへのお返し)を贈る側は、結婚式を挙げる・挙げないに関係なくお祝いをしてくれた相手に対して感謝の気持ちを表現する結婚内祝いを贈りましょう。相手との関係性に合わせたメッセージカードで御礼の言葉も忘れずに。