近い間柄だけに悩ましいのが兄弟・姉妹への出産内祝いや結婚内祝いです。感謝の気持ちの伝え方も、家族によっていろいろな形が見られるようです。ここでは、一般的な例について見ていきましょう。
兄弟・姉妹へも「出産内祝い」「結婚内祝い」を贈るケースが多い
まずはそれぞれの両親に相談を
兄弟・姉妹への内祝いは、家族関係や本人が既婚か未婚かにもよりますので、まずは、実父母または義父母に相談してみましょう。一般的には、出産・結婚祝いをもらった場合、兄弟・姉妹でも出産・結婚内祝いを贈るのがマナーとなっています。内祝いは日頃の感謝の気持ちを表すのに有効な手段となっています。
しかし、贈り先さまから「お返しは特にいらない」と言われるケースもありますので、その点は注意が必要です。
「お返しはいらない」と言われたら
内祝いの負担を減らそうという気遣いから、「お返しはいらない」と言ってお祝いを少し控えめにするケースもあるようです。その場合は贈り先さまの気遣いの気持ちをくんで、内祝いとしてではなく別の機会に食事に招いたり、プレゼントをするとよいでしょう。
加えて、手紙や電話などで感謝の気持ちを早めに伝えることも大切です。
手紙を書く場合は、日頃のお礼に加えて、新生活の抱負や今後のおつきあいをお願いする挨拶なども含めるようにしましょう
兄弟・姉妹への出産内祝いの相場と喜ばれるギフトは?
兄・姉であれば目上になりますから「いただいたお祝いの1/3~1/4程度の金額」、妹・弟であれば「いただいたお祝いの半額程度の金額」が目安になります。
お相手が未婚なら本人の喜ぶものでOK
気の置けない間柄ですから、出産内祝いの定番ギフトにこだわるよりも、本人の欲しがっているもの、役に立つものでOK。もちろん「可愛い甥っ子(姪っ子)誕生の記念になる品が欲しい」という場合は、定番の名前入り・写真入りギフトも喜ばれるでしょう。
兄弟・姉妹への結婚内祝いの相場と喜ばれるギフトは?
結婚内祝いの場合も、出産内祝いと同様です。兄・姉であれば目上になりますから「いただいたお祝いの1/3〜1/4程度の金額」、妹・弟であれば「いただいたお祝いの半額程度の金額」が目安になります。
欲しい物を直接聞く
何を贈るか迷う場合は、欲しい物を直接聞くのも一つの手です。基本的には会社の上司や家族などに贈り物の希望を聞くのはタブーとなっています。しかし、悩んでなかなか品物を決められない場合、贈り先様に正直に聞いてみるのもよいでしょう。
何が欲しいのかを事前に聞いておけば、贈り先さまの好みの品物をお渡しできますし、品物選びで使う時間や心配などを減らせるメリットもあります。
避けたほうがいい贈り物
出産・結婚の内祝いで避けた方がよい贈り物は、日本茶やハンカチ、櫛などです。日本茶は弔事に使われることが多いため、お祝いの贈り物としてはふさわしくありません。ハンカチは縁を切るという意味があり、櫛は「苦」や「死」をイメージさせてしまいます。
贈り先さまが希望しているケース以外は、これらの品物を選ばないようにしましょう。
既婚なら兄弟・姉妹の配偶者への気遣いも忘れずに
既婚の兄弟・姉妹であれば、出産祝い・結婚祝いは「ご夫婦」からいただいたことになります。もし、ご夫婦からではなく、個人的な贈り物だと思われる場合でも、明らかに本人だけを意識した内祝いを贈ると「妻(夫)には祝ってもらわなかった」という意味に取られる危険性が。本人の趣味・嗜好に合わせるだけでなく、ご夫婦に喜んでいただける食品や日用品などを選ぶようにしましょう。
どうしてもギフトが選べないと悩んでいる方には「カタログギフト」
どうしてもギフトが選べないと悩んでいる方におすすめなのが「カタログギフト」です。カタログギフトの種類は非常に多く、贈り先さまご自身が好みの品物を選ぶことができます。カタログギフトの種類は、さまざまなギフトを網羅した総合タイプや、ジャンルに特化したタイプ、ニーズを汲みとったラインナップのものまで豊富にあります。
また、贈り先様が遠方にいて会えていない、生活状況が分からないという場合においてもカタログギフトはおすすめです。