【2024年】残暑見舞いはいつからいつまで?暑中見舞いとの違い・ 「暑中」「残暑」の時期の違いについて

暑中見舞いと残暑見舞い、どちらも夏のご挨拶であることはわかっていても、はっきりとした違いについては案外知らないもの。まずは、暑中と残暑の時期の違いについて見ていきましょう。本記事では、贈り先さま別に残暑見舞いの例文や返事の書き方なども詳しく解説しています。ぜひ最後までご覧ください。

暑中と残暑の違いを図解

暑中見舞いを贈る時期

「暑中」は、暦の上では夏の土用(7月19~20日頃から8月6~7日頃まで。その年によって秋が始まる「立秋」の直前でもある「暑中」は、「1年で最も暑さが厳しいとされる時期」となっています。

2024年の立秋の日は「8月7日」ですので、暑中見舞いを贈る時期は「2024年7月17日頃~8月6日」となります。

立秋とは、暦上の秋の始まりのことです。
夏の暑さを経て、秋に向けて季節が移り変わり始める日のことを指します。立秋は夏の暑さのピークであり、立秋の翌日から続く暑さを「残暑」と呼びます。

立秋は暦上では秋の始まりとなっていますが、実際には厳しい暑さの日が続いているので夏真っ盛りのイメージを持つ方が多いでしょう。
また、立秋はその年によって日にちが異なります。

残暑見舞いを贈る時期

「残暑」は、暦の上で「立秋」(秋の始まり)を迎える8月7~8日頃(その年によって変わる)以降を指しますが、暑さが残る時期という意味なのではっきりとした終わりの日付はありません。「残暑」は「暦が秋になっても暑さが続く時期」とされており、概ね8月いっぱい、暑さが長引く年には9月に入っても残暑とされることがあります。

これを念頭に置くと、残暑見舞いを贈る時期は「2024年8月7日(立秋の日)~8月31日」となります。

「暑中見舞い」と「残暑見舞い」の違いは

暑中見舞いは「暑さのピーク」を見舞うもの

暑中見舞いは暦にならえば夏の土用の時期に出すものですが、最近では実際の気候に合わせて梅雨明け~立秋前日(土用の終わり)に出すことが多いようです。1年で最も暑い時期に出すものですから、ご挨拶の言葉も「本格的な暑さ」「猛暑が続く」「暑さ厳しき折」など、夏本番を意識した内容がよいでしょう。

残暑見舞いは「なかなか終わらない暑さ」を見舞うもの

残暑見舞いは、「立秋」を過ぎ、暦の上で秋を迎えても実際は暑さが続いている時期に出すものです。ご挨拶の言葉も、「立秋とは名ばかりの暑さ」「暦の上では秋とはいえ、厳しい暑さが続いておりますが」といった“まだまだ暑い”ニュアンスがよいでしょう。

8月末以降など、暑さが引いてきた頃には「朝夕には吹く風に秋の気配が感じられる頃となりました」など、気候に合わせた内容にするとよいでしょう

残暑見舞いの書き方と例文

残暑見舞いを作成するポイント

残暑見舞いの基本的な構成は次の通りです。

  1. 挨拶
  2. 時候の挨拶
  3. 相手を気遣う言葉
  4. 自分の近況報告
  5. 暑さをねぎらう言葉
  6. 日付

特に気をつけなければいけないのは①②⑥の3点です。順番に解説します。

①は通常の場合「残暑見舞い申し上げます」という書き出しとなりますが、目上の方に宛てる場合は「残暑お伺い申し上げます」となりますので注意が必要です。

②には、手紙を出す季節に合わせた挨拶を書きます。

真夏のような暑い日が続くことが多いとはいえ、きちんと秋のはじまりを意識した挨拶文を書くようにしましょう。

⑥は「年・月」の順序に明記します。単純に「八月」と書いても問題はありませんが、「葉月」「立秋」「晩夏」という暦の言葉で書くと情緒が感じられます。

暑中見舞いと残暑見舞いは、どちらかを書けば問題ありません。また、葉書に書くのが一般的であり、その場合は縦書きが基本です。

押さえておきたい残暑見舞いのタブー

残暑見舞いでやってはいけないことは、

残暑見舞いと暑中見舞いの時期や書き方を混同させることです。時期や文例を間違えてしまうと失礼にあたるので、これから紹介する例文を参考にしてください。特に日付の書き方には注意する必要があります。

暑中見舞いでは「盛夏」を使い、残暑見舞いでは「晩夏」「立秋」「葉月」などを使うのが一般的です。

残暑見舞いの例文

  1. 残暑お見舞い申し上げます
  2. 立秋とは名ばかりの暑さが続きますが、③◯◯様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
  3. 先日はお電話をくださりありがとうございました。仕事の関係でまだまだ夏休みが先になりそうな中、ひとときのおしゃべりが一服の清涼剤になりました。
  4. まだまだ暑い日が続きますが、お身体どうぞご自愛くださいませ
  5. 令和◯年 晩夏

【相手別】残暑見舞いの例文

ここでは、贈り先さま別に残暑見舞いの例文を紹介します。

残暑見舞いを恩師へ贈る場合の例文

残暑お見舞い申し上げます

連日の厳しい暑さ、先生におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

今年は休暇を利用して帰省する予定です。先生ともゆっくりお会いできればと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

しばらくは暑さが続くようですが、お体を大切にお過ごしください。

残暑見舞いを上知人・友人へ贈る場合の例文

残暑お見舞い申し上げます

今度の連休には、皆と久しぶりにゆっくりとお話したいものですね。

厳しい暑さがしばらく続きそうですが、くれぐれもご自愛ください。

しばらくは暑さが続くようですが、お体を大切にお過ごしください。

残暑見舞いをビジネス上の取引先へ贈る場合の例文

残暑お伺い申し上げます

晩夏の候、皆様ますますご健勝のことと存じます。

日頃からお引き立てにあずかり、厚く御礼申し上げます。

今後とも変わらぬご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

炎暑の折、皆様におかれましては、より一層ご自愛を心よりお祈り申し上げます。

残暑見舞いを社内の上司へ贈る場合の例文

残暑お見舞い申し上げます

連日猛暑が続いておりますが、お変わりございませんでしょうか。

おかげさまで新しい部署にも慣れてきました。今後もご指導のほどよろしくお願いいたします。

しばらく厳しい暑さが続くようなので、くれぐれもご自愛ください。

残暑見舞いを社内の部下へ贈る場合の例文

残暑お見舞い申し上げます

連日暑い日が続いておりますが、元気でお過ごしでしょうか。

休み明けから忙しくなりそうですが、折を見てまたお食事に行きましょう。

お体に気を付けてお過ごしください。

残暑見舞いの返事の書き方と例文

残暑見舞いをいただいたら返事を出すのがマナーです。残暑見舞いをいただいたのに何も反応しないのは失礼にあたるので注意しましょう

ここでは、残暑見舞いの返事のポイントについて解説します。返事の例文も紹介しますので、参考にしてください。

残暑見舞いの返事のポイント

残暑見舞いの返事を出す際は、下記の構成で書きましょう。

  1. 挨拶(残暑見舞い申し上げます、残暑お伺い申し上げますなど)
  2. 残暑見舞いをいただいたお礼
  3. 贈り先さまに対する気遣いの言葉
  4. 自分の近況
  5. 贈り先さまの体調を気遣う言葉
  6. 日付

この型を参考にしつつ、贈り先さまとの付き合いがあるからこそできる近況報告や気遣いを文章に含めると良いでしょう。

残暑見舞いの返事の例文

目上の人向け・一般の人向けに残暑見舞いの返事の例文を紹介します。残暑見舞いの返事を出す際に参考にしてください。

【目上の人向け】

残暑お伺い申し上げます

お忙しい中、お見舞状を頂戴し、たいへん恐縮しております。常日頃から公私ともにお心遣いをいただき、厚くお礼を申し上げます。

お陰様で充実した夏を過ごすことができました。季節の変わり目でございますので、皆さまのご健康をお祈り申し上げます。

令和○○年 晩夏

【一般の人向け】

残暑お見舞い申し上げます

残暑お見舞いをいただきまして、誠にありがとうございます。ご家族全員で避暑地にて楽しいお時間を過ごされているご様子を拝見し、私も大変嬉しい気持ちになりました。

新涼を感じるようになりましたので、体調を崩さないようにお身体にはくれぐれもお気をつけてください。

令和○○年 晩夏

残暑見舞いにおすすめのギフト

まだまだ暑い日が続くからこそ、相手には少しでも涼しさを感じられるプレゼントを贈りたいもの。リンベルでは、さまざまなジャンルのギフトをご用意しております。

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