暑中見舞いは、「見舞い」とある通り、暑い最中にお相手が健やかに過ごせているか気遣うあいさつ状です。せっかく出すのですから、受け取った方がさわやかな気持ちになれるような一通にしたいものです。
暑中見舞いの書き方
年賀状では「あけましておめでとうございます」「賀正」「謹賀新年」などさまざまな書き出しが見られますが、暑中見舞いは概ね「暑中お(御)見舞い申し上げます」と書き出すことが多いようです。
そして「お相手の様子を尋ねる・察する」、「自分たちの近況を伝える」または「今年の気候について」、「お相手の健康などを気遣う」といった内容が続きます。ハガキですのであまり長文にならないよう、簡潔にまとめましょう。
個人でもビジネスでも使える暑中見舞いの文例
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文例1:ややフォーマルに
- 暑中お見舞い申し上げます
炎暑(猛暑・酷暑・盛夏)の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
今年の暑さはことのほか厳しく感じられ、秋の気配が待ち遠しい今日この頃です。
酷暑の折から、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
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文例2:親しいお相手に
- 暑中お見舞い申し上げます
暑さ(炎暑・猛暑・酷暑)厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで我が家は一同元気に過ごしております。夏休みにはどこか涼しいところへ旅行でも、と今からあれこれ思い巡らせているところです。
まだまだ暑い日が続きますので、お体にはくれぐれもお気を付けください。
ハガキ選びは「自分の好みよりお相手を意識して」
さわやかかつ、目上の方にはカジュアルすぎないものを
夏らしい色柄や風景画など、お相手に爽やかな気分を味わっていただけるハガキを選ぶと、お見舞の気持ちがより伝わるでしょう。ただし、目上の方にキャラクター付きなどカジュアルすぎるハガキはふさわしいとは言えません。また、お酒の飲めない方へビールの絵柄、甘いものを控えている方に冷菓の絵柄など、うっかり送ってしまわないように気をつけましょう。
喪中の方へはおとなしい柄を選んで
暑中見舞いはお見舞いのあいさつですので、どちらかが喪中でもやり取りしてよいものとされています。ただし、四十九日の間は避けた方がよいでしょう。忌明け後であっても、あまり派手な色柄のハガキは考えもの。あくまでお相手への“お見舞い”を主にして考えましょう。