お礼状やメッセージカードは贈り物に心を添えるもの。特に出産内祝いでは、お祝いをいただいたことへの感謝、出産の喜び、名前の報告など、伝えることが多くて書き方に迷うもの。
ここではメッセージカードとお礼状の、気持ちが伝わるような文例をご紹介します。書くべきポイントなどのマナーをおさえることで、先方により感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。
メッセージカード・お礼状の書き方の基本
メッセージカードを書くポイント
メッセージカードを書くときのポイントは、簡潔さを心がけることです。読みやすい文字数は80〜120字が目安とされています。スペースも限られるため、要点をまとめてすっきり見せるようにしましょう。
これより長くなるようでしたら、お礼状に切り替えます。また、目上の方に送る場合もお礼状のほうがよいでしょう。
- いただいた品物への感謝の気持ち
まずは、いただいたものへの感謝の気持ちをきちんと伝えます。先方への配慮も忘れず、出産そのものの喜びを伝えるよりも、贈り物をいただいたことへの感謝を第一に伝えるようにしましょう。
- 赤ちゃんの名前(読み方)、性別や由来など
赤ちゃんに関する情報をお伝えます。近況を具体的に書句ことで、先方への報告にもなります。
- 母子の様子
赤ちゃんだけでなく、お母さんの状況も気に掛かるものです。併せて伝えることで、先方にも安心してもらえます。
- 今後の支援をお願いする言葉 / 相手の健康や活躍を願う言葉
赤ちゃんが生まれるということは、これまでの環境がガラリと変わるということです。頂いたものへの感謝の気持ちと一緒に、今後の抱負やお付き合いへの前向きな思いを締めの挨拶として伝えましょう。
出産は、さまざまな人の助けがあってこそ。しっかりと感謝の気持ちを伝えたいですね。
メッセージカードを書くときのマナーと注意点
先方を不愉快にさせることのないよう、マナーをしっかり守ってメッセージカードやお礼状を書くようにしましょう。以下のポイントをおさえておきましょう。
お返し
「お返し」という言葉は、出産祝いをいただいたから「返す」というニュアンスとなるため、使うことはNGです。いただきものへの感謝の気持ちをそのまま伝えるようにしましょう。
句読点
読みやすい文章を書くためには句読点は必要不可欠ですが、文章を「区切る」というニュアンスから、祝い事の文面では使わないようにするのがマナーです。
忌み言葉
「別れる」「切れる」「離れる」「去る」「冷える」「終わる」「流れる」という言葉は、いわゆる「忌み言葉」とよばれます。「忌み言葉」はお祝い事にふさわしくない言葉であるため使ってはいけないとされています。
また、お祝い事は繰り返さないことが良しとされていることから、「再び」「いよいよ」「返す返す」といった「重ね言葉」を使わないことも大切なマナーです。
相手に合わせた文章を心掛ける
両親や親族、友人、目上の方など、お相手に合わせて言葉遣いが変わるのは当然です。その上で、かしこまりすぎず、くだけすぎない適度な距離感を感じさせる文章を心がけましょう。
親しい方には、メッセージカードに赤ちゃんの写真を入れるとお披露目も兼ねた報告にできます。ただし、お相手の事情を十分配慮した上で選ぶ心遣いを忘れずに。
また、メッセージカードがカジュアルな印象が強いのに対し、フォーマルな場にふさわしいのはやはりお礼状です。目上の方や、仕事関係の方にはお礼状で感謝を伝えるようにしましょう。
喪中の方へ
お相手が喪中である場合、特にその点について触れ「ご愁傷さまでした」と書く必要はありません。できるだけシンプルに報告するような文章を心がけましょう。
ただし、贈る時期には注意が必要です。慌ただしい日々を送られていたり、精神的な負担のことなどを考え、四十九日が過ぎたころに内祝いと一緒に送るようにしましょう。
送るのが遅れてしまった場合
出産内祝いを贈るのは、お祝いをいただいてから1ヶ月以内が基本とされています。メッセージカードを一緒に送る場合も同様ですが、さまざまな事情で遅くなってしまうこともあるでしょう。
出産内祝いを贈るのが遅れてしまったときは、お礼の言葉と一緒に、遅くなってしまったことをお詫びする電話をかけましょう。メールにしてしまうと、特に年長者や目上の方に失礼だと感じさせてしまうことがありますので、避けましょう。
【文例】メッセージカード
ここでいうメッセージカードは、出産内祝いの品物に同梱するカードを想定しています。もう少し長いメッセージにしたい場合は、後述のお礼状文例も参考にしてください。
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文例1(両親宛て)
- 先日は素敵なベビー服のお祝いをいただき 本当にありがとうございました
毎日の育児に大活躍しており 家族みんなで楽しい日々を過ごしております
ささやかですが、お礼の気持ちをお贈りします
今後も 親子ともどもよろしくお願いいたします
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文例 2(親戚宛て)
- この度はお気遣いいただきまして 本当にありがとうございました
おかげさまで母子ともに元気に過ごしております
心ばかりの品をお贈りさせていただきましたので ご笑納くださいませ
今後とも 親子ともどもよろしくお願いいたします
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文例 3(友人宛て)
- この度は子どもの誕生に際し お祝いをいただきましてありがとうございました
出生は△月□日で 名前は◯◯(ふりがな)と名付けました
ささやかですが 心ばかりの品をお贈りさせていただきます
お近くにお越しの際は 是非お立ち寄りください
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文例 4(職場の関係者宛て)
- この度は心温まるお祝いをいただきまして まことにありがとうございました
子どもの名前は(由来)との願いを込めて ◯◯(ふりがな)と命名いたしました
おかげさまで日々健やかに成長しております
ささやかながらお礼のしるしに心ばかりの品をお贈りさせていただきます
季節の変わり目ですので くれぐれもご自愛くださいませ
お礼状の書き方の基本
お礼状はメッセージカードに比べて文字数に余裕があるため、目上の方や仕事の関係者の方に送るのに適した書状形式です。その分、お相手に失礼にならないようマナーをしっかりおさえておきたいものです。
ここでは、お礼状ならではのマナーと注意点について説明していきます。
お礼状を書くときのマナーと注意点
頭語・結語と時候の挨拶
お礼状は、メッセージカードにくらべてかしこまった雰囲気になります。そのため、一般的な手紙のマナーに従って書いていくようにしましょう。
まず、頭語と結語を正しく組み合わせて使うようにしましょう。お礼状を書く場合の頭語・結語は、「拝啓・敬具」が一般的です。女性だけが使える「かしこ」という結語は、ビジネスシーンには不向きであるため「敬具」で統一しましょう。
文房具やその他のマナー
お礼状は白い便箋にブラックかブルーブラックのインクで、縦書きで書きます。封筒は白の無地を用い、テープ等ではなく糊で封をします。封字は「〆」「締」「封」が一般的です。差出人は夫婦連名にします。
お礼状はメッセージカードよりフォーマルな印象が強いので、お相手に合わせて選択したいですね。
仕事関係者へのお礼状の場合
目上の方や会社関係者の方には冒頭に時候の挨拶があるとより良いでしょう。新しい家族のためにさらに仕事に励みたいという決意を述べるとまとまりの良い文章になります。
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文例1
- 拝啓
残寒の候 風邪など召されずにお過ごしでしょうか
平素は格別のお引き立てをいただきまことにありがとうございます
さて先日の長女の誕生にあたりましてはご丁寧なお祝いをいただきまして まことにありがとうございます
出産後すぐに△△は娘の愛用品となりまして夫婦ともども喜んでいます
子どもには(名前の由来)をいう願いをこめまして ◯◯(ふりがな)と命名いたしました おかげさまで母子ともに健康に過ごしております
我が子を胸に抱きますと親になったのだという実感がわいてまいります 喜びとともに責任の重さを感じ気の引き締まる思いでおります
今後はいっそう充実した気持ちで仕事に励む所存でございます どうぞ倍旧のご指導のほどをよろしくお願い申し上げます
心ばかりではありますが 別便にてお礼の品をお贈りさせていただきます ご笑納いただければ幸いに存じます
まずは書面にて御礼申し上げます
敬具令和 ◯年◯月◯日
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文例2(育児休暇中のお礼状)
- 拝啓
- 新緑の季節 みなさまいかがお過ごしでしょうか
この度は出産に際し さまざまお気遣いをいただきましてありがとうございました
慌ただしい日が続くなか みなさまからいただいた美味しいものが何よりありがたかったです
これより◯ヶ月の産後休暇をいただくこととなります
皆さまにはご迷惑をお掛けしますが 何卒よろしくお願いいたします。
新しい家族のためにも より一層仕事に精進する覚悟でおりますので 変わらぬ指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます - 敬具
親戚・知人へのお礼状の場合
堅苦しすぎず、かつ丁寧な文章を心がけましょう。やわらかめな文体にすることにより、赤ちゃん誕生の報告にふさわしい雰囲気の文章になります。
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文例1
- 拝啓
梅のつぼみがほころぶ季節となり 春の訪れが待ち遠しく感じます
このたびはとても素敵な◯◯をありがとうございました さっそく使わせていただき 毎日大活躍しております
春の訪れに生を受けた喜びを込めまして 名前は◯◯(ふりがな)といたしました おかげさまですくすくと成長しています
お近くにお越しの際には ぜひ娘の顔と私どもの奮闘をご覧いただきたく存じます
なお ささやかながら内祝いをお贈りいたしましたので ご笑納ください
季節の変わり目ですので お風邪など召されませんように
お会いできる日を楽しみにしております
かしこ
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文例2(子育ての経験がある先様へ)
- 拝啓
寒い日が続きますが 皆さまお変わりありませんか
先だっては素敵なお祝いをいただき 本当にありがとうございました
もう少し落ち着きましたら 子どもを連れてご挨拶に伺いたいと存じます
慣れない育児でとまどうばかりで 子育ての先輩であるお二人にご相談することもあるかと存じます どうぞよろしくお願いいたします
敬具
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メッセージカードやお礼状を添えて、素敵な出産内祝いを
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