お子さまの大切な門出を祝ってくださった方へのお返しにあたる「入学祝いのお返し」。今後も贈り先さまとのお付き合いを円滑にすすめていくためにも、ご両親としても心を尽くしたいところです。
また、「入学祝いのお返し」に関する風習も地域によって異なります。そのため、地域特有の風習・マナーを押さえた上で、最適な品物を選びたいところです。
さっそく入学祝いのお返しについてみていきましょう。
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入学祝いのお返し(入学内祝い)は必要?
入学祝いは、お子さまに贈られるお祝いです。子どもは自分でお返しをすることができないため、入学内祝いは基本的に必要ないという考え方もあるようです。
ですが、お子さまの成長の祝ってくださった方への気持ちとして、入学内祝いを贈るというならわしは大切にしたいもの。「お子さまからの感謝の気持ちを」きちんと伝えるものとして、入学内祝いを贈りましょう。
入学祝いのお返し(入学内祝い)のおさえておきたい2つのマナー
入学祝いのお返しを贈る際、または事前のタイミングで、お礼状を忘れずに送りましょう。いただいたお祝いへの感謝を伝えるためです。スピーディだからといって、メールで送るのはマナー違反。必ず書面で送りましょう。
入学祝いのお返しはフォーマルな贈答品です。贈り先さまへの感謝の気持ちと礼儀を示すために、必ずのしを掛けます。
ここからはマナーについてカテゴリごとに詳しく解説していきます!
入学祝いのお返し(入学内祝い)のマナー①:贈る時期
まずは、入学祝いのお返し(入学内祝い)を贈る時期について解説します。
「入学式後1カ月以内に贈る」のが入学内祝いの目安
入学内祝いは、入学式後1カ月以内に贈るのがマナーです。あまり日を空けないように、
お礼のごあいさつはもちろん「いただいたらすぐに」贈ると良いでしょう。
入学祝いを直接いただいた場合は、もちろんその場でお礼のあいさつをするのがマナーです。
早めに入学祝いをいただいても入学式までは待って
入学祝いは入学式前に贈るのが一般的ですから、早めにいただくこともあるかもしれません。それでも、入学内祝いを入学式前に贈るのは“早すぎ”です。
入学内祝いを贈る時期の詳細について、下記で詳しく解説していますので参考にしてください。
入学祝いのお返し(入学内祝い)のマナー②:のし
入学祝いのお返しは何度あってもよいお祝いごとです。何度も結び直せる「蝶結び」で、慶事に用いられる「紅白」の水引を選びます。
リンベルでは、世界的な水引デザイナーが考案・デザインした「アート水引サービス」をご提供しています。水引のマナーや伝統的な思想をしっかり継承しつつ、現代のギフトシーンにもさりげなく馴染むようなおしゃれな装いに生まれ変わった新しいデザインの水引です。
入学内祝いののしについて、下記で詳しく解説していますので参考にしてください。
入学祝いのお返し(入学内祝い)のタブー6選
入学祝いのお返しを贈るときに気をつけたいのが、さまざまなタブーについて。贈り先さまに不愉快な思いをさせないために、しっかりと把握しておきましょう。
内祝いを贈るのが遅くなる
内祝いは、いただいたお祝いに感謝の気持ちを込めて贈るもの。贈るのが早すぎるのもよくないですが、あまりに遅くなってしまうとお祝いが軽んじられたととらえられてしまい、贈り先さまに対して失礼になってしまいます。
先述したとおり、入学祝いのお返しは、入学式から1ヶ月程度を目安に贈ります。また、内祝いとは別に、お祝いをいただいたらできるだけ早くお礼の電話をかけたり、お礼状を送るようにしましょう。
いただいた金額よりも高額な内祝いを贈る
あまりに高額な入学祝いのお返しは、贈り先さまに気を遣わせてしまうことになりますので避けましょう。入学祝いのお返しの相場は、いただいたお祝いの1/3〜半額程度です。さらに贈り先さまとの関係性によって金額が前後しますので、適切な金額を選ぶようにしましょう。
とくに、ご両親からはランドセルや机などの高額なお祝いをいただくことがあるので、適切な金額の内祝いをするようにしましょう。
そんなときは無理に相場におさめようとせず、お孫さんの写真やメッセージカード、動画メッセージなどを添えることで、金額の部分をカバーしましょう。
他の方に頼んで贈る
ご両親や親戚の知り合いなど、面識がなかったり、直接の知り合いではない方からお祝いをいただいた場合でも、必ずご自身が入学祝いのお返しを贈るようにします。知り合いの方に頼むのはマナー違反。きちんとご自身で手配して配送するか、持参するようにしましょう。
のしや包装を省略して贈る
日本の贈答品は「(紙で)包む」「(のしを)かける」「(水引で)結ぶ」という3つの過程で体裁を整えた品物を贈ることを重んじています。これらを省略するということは、贈り物に対する礼を失しているということになりかねませんので注意しましょう。
入学祝いのお返しののしは紅白蝶結びの水引、表書きを「入学内祝い」か「内祝い」、名入れをお子さまの名前にして書き入れます。控えめなお祝いですので「内のし」で包みましょう。
いただいたお祝いと同じ種類のものを贈る
いただいた入学祝いと同じ種類のものを贈ることは、贈り先さまに「贈ったものが気に入らなかったのか」「気に入らなかったことを遠回しにアピールしているのか」というような不愉快な気持ちを抱かせてしまうため、避けましょう。
お日柄を選ばずに贈る
結婚式や結納ほどではなくても、入学はお祝いごとのひとつですので、やはり多少のお日柄は気にしたいところ。「仏滅」や「赤口」の日はなるべく避け、「大安」や「友引」の午前中に内祝いが届くように手配しましょう。もちろん、持参する場合も同様です。
これらタブーに関することはもちろん、入学祝いのお返しのマナー全般についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
入学内祝いならではのマナーがたくさんありますが、お子さまの成長をお祝いしてくださる方に感謝の気持ちを伝えるためにも、しっかりと準備をしておきたいですね。
「入学内祝い」は地域によって慣習が異なる
「入学祝い」には「学用品などで物入りなこの時期に、お子さまが安心して勉学に励めるよう援助する」という意味合いが込められています。このことから「お子さまへのお祝いなのでお返し(入学内祝い)はいらない」とし、お子さまからのお礼状やあいさつのみで済ませる地域も多いようです。
一方で、「内祝い」は本来お返しではなく「お祝いごとの喜びを分かち合うための贈り物」です。このことから、祝ってくださった方へ「お返しを兼ねて入学内祝いを用意するのが一般的」だという地域もあります。
とはいえ、住んでいる地域の慣習によってマナーが異なる場合もあります。いただいたお祝いへお返しを贈り、感謝の気持ちを表したいという気持ちも大切ですが、それをしっかり伝えるためには地元の習わしに従うことも重要です。
あらかじめ、地域独自の慣習があるかどうかなどを確認しておけば安心ですね。ご家族や先輩ママなどにお住まいの地域の慣習について聞いてみるとよいでしょう。
北海道では「短冊のし」で内祝いを贈る
「短冊のし」とは略式ののしで、のしがかけられない場合や大げさにしたくないときに用います。短冊=長方形ののしで、季節の贈答品はもちろん慶弔問わずにご利用いただけます。
近年はエコの視点からも注目されている「短冊のし」。とくに北海道ではよく用いられていますが、どのようなシーンで使用しても問題はありません。しかし、略式であることから目上の方へ用いるのは好ましくないこともあるので注意しましょう。
短冊のしに関する詳細については下記の記事も参考にしてください。
入学祝いのお返し(入学内祝い)人気ジャンルランキング
リンベルの過去の調査によると、もらってうれしかった入学内祝いランキング、1位にランクインしたのは「商品券・ギフトカード」、2位には「現金」、3位には「カタログギフト」が入りました。
ベスト3に入ったギフトはどれも特定の品物ではなく、自分が好きなものを買ったり、選んだりできるという共通点があります。
贈る側がよかれと思って選んだ品であっても、必ずしも、受け取る側がその品を気に入るとは限りません。そのような意味からも、受け取る側が本当にうれしいお返しとして、「商品券・ギフトカード」や「現金」、「カタログギフト」が人気になっているようです。
アンケート結果の詳細については、下記の記事をご覧ください。
入学祝いのお返し(入学内祝い)には、贈り先さまとの関係に応じた心遣いを
たとえば、お祖父さま・お祖母さまには「お子さまの晴れ姿」がなによりのプレゼントです。
お子さまのお祖父さま・お祖母さまにとって、かわいい孫の成長を実感できる「入学式」は大切な一大イベントです。
その気持ちを反映し、高額の入学祝いをいただくことも少なくありませんが、普通のお返しのような内祝いを贈ってしまうと、なんだか味気なく感じさせてしまうのではないかと心配になってしまいます。
そこでおすすめなのが、お子さまに関するものを添えること。入学式の写真はもちろん、「いただいたお祝いでこれを買いました」とわかる写真、お子さま直筆のお礼状など、ともに成長を喜び合えるアイテムを添えることが、お祖父さま・お祖母さまにとってのなによりのプレゼントになるはずです。
お礼状の文例についてはこちらの記事をご参照ください。お礼状の基本的な構成やそれぞれの内容について詳しくご紹介しています。
とくに、写真などはご家族同士ならではの贈り物。お孫さんの成長を喜べるアイテムとしておすすめです。
入学祝いのお返し(入学内祝い)に送ると失礼にあたるもの
せっかく感謝の気持ちを込めて選んだ入学祝いのお返しが、マナー違反になってしまってはいけません。入学はおめでたい行事ですので、縁起のよいものを選ぶのもマナーのひとつです。縁起の悪い品物はタブーとされていますので、注意しましょう。
ハンカチ
ハンカチを漢字で書くと「手巾」となり、「手切れ」を連想させることから「縁切り」の意味にとられてしまうため、内祝いの贈り物にはタブーとされています。
また、「涙を拭うもの」というイメージから、別れや悲しみを連想させてしまったり、とくに白いハンカチは亡くなった人の顔にかける白布を連想させてしまうので、避けたほうがよいでしょう。
「櫛」「シクラメン」
櫛は「苦・死」、シクラメンは「死・苦・ラメン」という音を連想させてしまうため、縁起物には不向きであるとされています。
日本茶
日本茶は香典返しに使われることが多く、入学祝いのお返しには不向きとされています。
ですが、コーヒーが苦手という方への内祝いとして、少し高級な日本茶を贈るという選択肢も大切にしたいもの。この場合は一概にN Gとせず、贈り先さまとの関係性を考えて選ぶとよいでしょう。
入学祝いのお返し(入学内祝い)のギフトの相場
入園内祝いや入学内祝いの相場は、いただいたお祝いの1/3〜半返しが目安です。具体的な金額は、祖父母や親族、友人・知人など、どのような関係性の方からお祝いをいただくかにより異なります。下記の記事で入学内祝いでおすすめのカタログギフトを紹介しています。ぜひご覧ください。
【いただいた金額別】入学祝いのお返し(入学内祝い)のおすすめの人気ギフト
前述の通り、入学祝いのお返しにはいただいたお祝いの1/3~半分程度の予算で用意するのが一般的です。
いただいた金額:5,000円
いただいた金額:10,000円
いただいた金額:30,000円
いただいた金額:50,000円
入学祝いのお返し(入学内祝い)の人気おすすめランキング
入学内祝い(入学祝いのお返し)の人気ランキング
過去30日間における入学内祝い(入学祝いのお返し)関連商品のリンベル公式オンラインストアにおける実績になります。
入学祝いのお返し(入学内祝い)に関するよくある質問
Q入学祝いのお返し(入学内祝い)とは?
A「いただいた入学祝いに対して贈るお返し」のことです。お子さまへ向けたお祝いですので、入学祝いのお返しはお子さまから贈り先さまへ贈ると良いでしょう。
リンベルでは、無料でメッセージカードを作成できるサービスをご用意しています。詳細は下記のページをご覧ください。
Q入学祝いのお返し(入学内祝い)はいつ贈る?
A「入学式後1カ月以内に贈る」のが入学内祝いの目安
お礼のごあいさつはもちろん「いただいたらすぐに」入学祝いを直接いただいた場合はもちろんその場でお礼のあいさつを。入学祝いは入学式前に贈るのが一般的ですから、早めにいただくこともあるかもしれません。それでも、入学内祝いを入学式前に贈るのは“早すぎ”です。
Q入学祝いのお返し(入学内祝い)のマナーは?
A入学祝いのお返しを贈る際、または事前のタイミングで、お礼状を忘れずに送りましょう。いただいたお祝いへの感謝を伝えるためです。スピーディだからといって、メールで送るのはマナー違反。必ず書面で送りましょう。
入学祝いのお返しはフォーマルな贈答品です。贈り先さまへの感謝の気持ちと礼儀を示すために、必ずのしを掛けます。
Q入学祝いのお返し(入学内祝い)におすすめのギフトは?
A商品券・ギフトカードや現金、カタログギフトなどが挙げられます。特におすすめなのが「カタログギフト」です。カタログギフトはどの年代の方にも喜ばれやすく、贈り先さまの好みが分からない場合でも、失敗しにくいという特徴があります。
下記の記事では入学祝いのお返し(入学内祝い)で人気のギフトをランキング形式でご紹介しています。こちらも参考にしてください。