入学内祝いを贈りたいけれど、いざとなると、のしのかけ方やはっきり思い出せなかったり、迷ってしまったりするもの。
この記事では、入学内祝いをスムーズに贈ることができるよう、知っておきたい基本的なマナーをご紹介していきます。
何度あってもおめでたい「入学」は紅白蝶結びの水引で
「結婚祝い」「快気祝い」や内祝いなど、その人にとって“何度も繰り返したくないお祝い”には、簡単にほどけない「紅白の結び切り」の水引がついたのしを使います。
一方で、入学は小学校から中学校、高校……と“何度あってもおめでたいお祝い”ですので、何度でも結び直せる「紅白の蝶結び」の水引がついたのしを使いましょう。蝶結びは「もろわな結び」「花結び」とも呼ばれています。
入学内祝いの熨斗(のし)の表書き
のし上は「入学内祝」「内祝」もしくは「松葉」と書く
のしの表書きのマナーについてご紹介します。
のし上(水引の結び目より上)には「入学内祝」「内祝」と書き、この場合の送りがなは不要です。また「松の葉に隠れるほどのささやかな品」という謙遜の意味を込めて「松葉」としてもよいでしょう。
ちなみに「寸志」は目上の方から目下の方に贈る場合に用いるものですので、注意しましょう。
内祝いののし下には「お子さまの名前」を書く
「主役はお子さま」という意識を忘れずに!
のし下(水引の結び目より下)には、実際に入学を迎えるお子さまの名前を書きます。入学祝いの対象はお子さまですから、主役のお子さまからのお返しと考えましょう。
名前を書く際のルールはとくにありませんが、小学生までは名前のみ、それ以降はフルネームを書くのが一般的といわれています。濃い墨の筆もしくは筆ペンを用いて書きましょう。
入学祝いを2人分いただいたら、お返しののしは連名でいいの?
入学祝いを2人分いただいた場合、お返しののしにはお子さまの名前を連名で記入するようにしましょう。連名での書き方は大きくわけて以下の3パターンです。
- 中央に上のお子さまのフルネームを書き、左側に下のお子様さまの名前を書く
- お子さま2人の下の名前を並べて書く
- 名字を水引の結び目の下に書き、お子さまの名前をその下に並べて書く
また、お子さまの名前の読み方が複雑である場合、漢字の横にふりがなを記入してもよいでしょう。
包装紙の内側にかける「内のし」が内祝いの定番
包装紙の外側にのしをかける「外のし」と、内側にかける「内のし」の使いわけには地域差などもありますが、おおむね「内祝い全般は『内のし』」とされているようです。
お子さまのお祝いごとということもあり、伝統的なデザインののしだけでなく、イラストをあしらったものなどもよくみられます。気の置けないお相手には、こうした遊び心のあるのしで楽しんでいただくのもよいでしょう。
郵送や宅配便で贈る場合は「内のし」を選ぶ
郵送や宅配便で贈る際には「内のし」を選ぶようにしましょう。内側にのしをかければ、配送時にのし紙が傷ついてしまったり、汚れたりする心配がないためです。また、内のしは表書きが相手にみえないため、贈り先さまに対して贈り物の目的を過度にアピールしない効果もあります。
入学・入園内祝いのタブー
同じ種類のものを贈る
お祝いでいただいたものと同じ種類の品物を贈るのは避けましょう。「贈ったものが気に入らなかったから、同じ種類の別のものを贈ってきたのかしら?」というように、贈り先さまを不愉快にさせてしまう可能性が高いためです。
誰かに頼んで贈る
祖父母や親戚の知り合いなど、直接の知り合いではない間柄の方から入学・入園祝いをいただくこともあるでしょう。
ですが面識がない方であっても、間に入ってくれた方に頼んで内祝いを贈るのはマナー違反です。感謝の気持ちを込めて直接贈り先さまに贈る、または持参してご挨拶とともにお礼を伝えるという礼儀を守るようにしましょう。
「入学内祝い」って必要?
いただいたお礼への感謝の気持ちとして「内祝い」を贈ろう
入学祝いは、お子さまに贈られるお祝いです。子どもは自分でお返しをすることができないため、入学内祝いは基本的に必要ないという考え方もあるようです。
ですが、お子さまの成長の祝ってくださった方への気持ちとして、入学内祝いを贈るというならわしは大切にしたいもの。「お子さまからの感謝の気持ちを」きちんと伝えるものとして、入学内祝いを贈りましょう。
そして、入学内祝いを贈るときに大切なのは、細かいマナーを理解しておくことだけでなく、相場に合わせた最適なギフトを選ぶ心遣いです。詳しいマナーや入学内祝いにおすすめのギフトについてご紹介している記事も、あわせてご参照ください。
入学内祝いを贈るのが一般的な北海道
北海道では、近所のお子さまが入学するとお祝いを現金で渡すことが多いため、内祝いを贈る方が多いようです。その際、のしを掛けるだけでなく「短冊のし」にお子さまの名前を書いて添えるのが一般的のようです。
北海道では「短冊のし」で内祝いを贈る
北海道ならではの習慣ですね!
「短冊のし」とは略式ののしで、のしがかけられない場合や大げさにしたくないときに用います。短冊=長方形ののしで、季節の贈答品はもちろん慶弔問わずにご利用いただけます。
近年はエコの視点からも注目されている「短冊のし」。とくに北海道ではよく用いられていますが、どのようなシーンで使用しても問題はありません。しかし、略式であることから目上の方へ用いるのは好ましくないこともあるので注意しましょう。
北海道エリア向け 短冊のし付きカタログギフトランキング
北海道ではお祝いのお返しをする場合、通常ののしを掛け、更に短冊のしを挟むのが一般的です。入学・進学内祝い専用の短冊のしに対応した商品をご用意いたしました。
短冊のし付きの商品一覧はこちら
1
【短冊のし付き 入進学内祝い専用】
リンベル ザ・プレミアム ベージュ
6,600円(税抜:6,000円)
2
【短冊のし付き 入進学内祝い専用】
ウェインコース
3,080円(税抜価:2,800円)
3
【短冊のし付き 入進学内祝い専用】
マゼラン&アイリスコース+e-Gift
5,445円(税抜:4,950円)
4
【短冊のし付き 入進学内祝い専用】
リンベル バリューチョイス スカーレット
17,600円(税抜:16,000円)
5
【短冊のし付き 入進学内祝い専用】
カシオペア&フォナックスコース+e-Gift
9,845円(税抜:8,950円)
入学内祝いを贈るときに気をつけること
相場は1/3〜半返しで
入学内祝いの相場は1/3〜半返しが一般的です。とはいえ高額の入学祝いをいただいている場合、相場通りにしてしまうと入学内祝いの金額自体も高額になってしまい、かえって失礼にあたることもあります。関係性に応じて柔軟に金額を決めるようにしましょう。
入学式後、1ヶ月以内に贈る
入学祝いが届くのは入学式の2~3週間前が一般的ですが、入学内祝いは入学式が終わってから贈ります。早すぎても遅くなりすぎてもよくありませんので、入学式から1ヶ月以内を目安に贈るといいでしょう。
気をつけたいのは、お礼を伝えるタイミングです。入学内祝いを贈ることとは別に、入学祝いを受け取ったらできるだけ早く書状や電話で感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。同時にお祝いを無事に受け取ったことを知らせることもできるので、贈り先さまも安心できます。
入学内祝いに添えるメッセージ例文
入学内祝いをただ贈るのではなく、心のこもったメッセージカードを添えると、贈り先さまにもより感謝の気持ちを伝えることができます。ここでは、入学祝いをいただくことが多いと考えられる「両親・祖父母」「親戚」「目上の方」別に、メッセージの文例をご紹介します。
両親・祖父母に送る場合
【文例1】
この度は◯◯の入学のお祝いをお贈りいただきまして、ありがとうございました。
いただいたお祝いで、早速学習机を購入しました。◯◯も「自分の机ができた」ととても喜び、机に向かって一生懸命字の練習をしています。
内祝いに、心ばかりの品を贈ります。
今後も親子ともども、よろしくお願いいたします。
【文例2】
先日は◯◯へのお祝いをいただきまして、ありがとうございました。
最初は緊張気味だった小学校生活ですが、もう友達もでき、楽しく通学しています。
本人はおじいちゃん・おばあちゃんに買ってもらったランドセル姿を直接見せることを楽しみにしています。ぜひ、遊びにいらしてくださいね。
ささやかですが、内祝いの品を贈ります。ご笑納ください。
親戚に贈る場合
春の日差しが心地よいこの頃、みなさまお元気でいらっしゃいますか。
さて、この度は◯◯の入学に際し、心あたたまるお祝いをいただきましてありがとうございました。いただいたお祝いで、筆記用具などの学用品を揃えることができました。
ささやかですが、内祝いの品をお贈りいたします。ご笑納くださいませ。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
目上の方に贈る場合
【文例1】
花冷えの続くこの頃、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
この度は子どもの小学校入学にあたり、素晴らしいお祝いをいただきましてありがとうございました。嬉しそうにランドセルを背負う姿に、わたくしどもも、子どもが成長していくことへの喜びを感じております。
心ばかりではありますが、お礼の品をお送りいたします。お納めいただければ幸いです。
時節柄、くれぐれもご自愛くださいませ。
【文例2】
陽春の候、お健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
この度はお心遣いをいただきまして、誠にありがとうございました。無事に入学式を終え楽しく新生活を送っており、家族一同安心しております。
ささやかではございますが、内祝いを贈らせていただきました。
今後とも変わらぬお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。
入学内祝いのマナーについてはこちらの記事もご参照ください。
「お子さまからのお礼」を忘れずに
入学祝いはご両親ではなくお子さま本人へいただいたもの。贈り物の体裁を整えることも大切ですが、ご両親が入学内祝いを贈るだけで済ませるのではなく、お電話や直筆のお礼状など「お子さま自身からのお礼」を忘れずに贈り先さまへ届けるようにしましょう。
近しい方への入学内祝いであれば、のしの表書きや名前をお子さま自身が書くのもよいかもしれません。お子さまの成長ぶりを伝える意味でも大事なポイントです。
感謝の気持ちを伝えるだけでなく、お子様の近況報告にもなりますね♪
入学内祝いに関するお悩みがある方は、こちらの特集ページを参考にしてみてください。おすすめのギフトやオリジナルラッピング、入学内祝いに関するマナーなど、さまざまな情報をご紹介しています。