お歳暮をいただいたらすぐ出すべきお礼状。書き方文例を写しただけでは返礼の気持ちが伝わりません。お礼状の基本の書き方から、気持ちが伝わる書き方のアドバイス、そして先様がもらってうれしくなる出し方のヒントをご紹介します。
お歳暮をいただいたら、お礼状はすぐに出す
お歳暮をいただいたら、すぐにお礼状を出すようにしましょう。丁寧な文章のお礼状でも、あまりに到着が遅いと感謝が伝わりません。手紙のほうが丁寧ですが、はがきでも失礼にはあたりません。
送付するのはお歳暮をいただいた当日がベストですが、遅くとも2〜3日以内に出すように心がけて。遅れてしまったらおわびの文章を付け加えるようにします。暮れの慌ただしい時期であっても、年賀状とお礼状を一緒にしないようにご注意。年賀状とお礼状は別々にだしましょう。
もし、お礼状を出すのが年始になってしまったら、「年末の忙しさにとり紛れ、お礼を申し遅れまして誠に申し訳ございません」のように、一文書き添えておきましょう。
お歳暮のお礼状 基本の構成
(1)書き出し 時候の挨拶
12月の季節の言葉(初冬、霜寒、忙月、厳寒、歳末など)を用いて書き始めます。
例:歳末の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
例:寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか。
(2)お礼の言葉
お歳暮のお礼の言葉を述べます。
例:お心のこもったお品を頂戴し、ありがとうございました。いつもながら細やかなお心くばりに恐縮するばかりです。厚く御礼申し上げます。
例:このたびは思いがけず結構なお品をいただきまして、本当にありがとうございました。
(3)本文
難しく考えず素直な喜びの気持ちを伝えましょう。次項「気持ちが伝わる本文の書き方」で説明します。
(4)結びの挨拶
冬本番・年明けに向けて、先様の健康を願う言葉を書きます。
例:今年も残り僅かとはなりましたが、お体ご自愛いただき、よいお年をお迎えになりますようお祈りいたします。
例:これからさらに寒くなりますので、体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。
(5)後付け
日付、差出人の名前、先様の名前を書きます。
妻が夫に代わってお礼状を書いたときは、夫の名前の脇下に小さめに「内」と書き添えます。先様の名前は本文より少し大きめにするとより丁寧です。
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例
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山田 太郎
内 花子
※妻の名前は書いても書かなくてもよい。
気持ちが伝わる本文の書き方
定型文ではない文章にすることで、より喜びの気持ちが伝わりやすくなります。下記を参考に自分の言葉で具体的な要素を盛り込んでみましょう。
- 自分の子どもの大好物で本日の食卓にのぼった
- 自分が◯◯を好んでいることを覚えていてくれてうれしい
- さっそく部屋の◯◯にお品を飾った
- 以前◯◯で見かけて、気になっているお品だった
お礼状のデザインにもひと工夫
お歳暮は季節の贈り物。お礼状も季節に合わせたデザインにするとよいでしょう。寒椿や雪だるま、雪の結晶など、冬を連想させる便箋やハガキが届くとうれしいものです。強い色味や大柄などの派手なデザインは避けて。ワンポイントや透かし柄などがおすすめです。