十三回忌とは? 流れや準備、押さえておきたいマナーを解説

イラスト:施主のおばあちゃんが、親戚の親子を迎える様子。七回忌法要で赤ちゃんだった子が6歳くらいに成長しており「あなたが七回忌の時の赤ちゃん!?」[もうこんなに大きくなりました」と会話している

年忌法要とは、年ごとに行われる故人を偲ぶ法要です。そのうちのひとつ「十三回忌」は、どのような意味があり、また、どのような準備が必要になるのでしょうか? 今回は、十三回忌の概要や流れ、施主が行う準備、服装などのマナーについて解説します。

十三回忌とは

十三回忌とは、故人が亡くなってから満12年目の祥月命日(しょうつきめいにち。亡くなった月日を指す。命日とも)に行う法要のこと。
亡くなった日と同じ月日に行うのが原則ですが、平日で都合が悪い場合などには、日程を前にずらして調整します。後にずらす(延期する)ことはありません。

仏教では「3」や「7」を、「勝・負」や「損・得」といった2つに1つの極端な考え方から離れ、迷いを超え、悟りを開くという意味で大切にしています。そのため、年忌法要も一周忌・三回忌・七回忌…で行います。

これらの数字がなぜ大切なのか、その理由は諸説ありますが、仏教にもともとあった考え方ではなく、日本で始まった風習のようです。毎年法要を行うのは大変だという理由もあるのかもしれません。

十三回忌の流れ

仏教の場合の一般的な十三回忌法要の流れを解説します。地域や宗派によって儀式の内容や順序が違うこともあります。

  1. 参列者の入場、施主挨拶
  2. 読経
  3. 焼香
  4. 法話
  5. 僧侶の退場
  6. 施主挨拶
  7. 会食
  8. 返礼品の配布

十三回忌以外の年忌法要は?

亡くなってから1年ごとに故人を供養する法事を年忌(法要)といい、この年忌には一周忌・三回忌・七回忌などがあります。「周」と「回」では意味が異なることに注意が必要です。

年忌法要行う時期
(命日からの年数)
主な内容
一回忌命日お葬式が一回忌の法要に該当する。
二回忌(一周忌)1年後遺族・親族・友人・知人が参列し、読経、焼香、食事などを行う。
三回忌2年後遺族・親族・友人・知人が参列し、読経、焼香、食事などを行う。
七回忌6年後一般的には遺族や親族のみで供養する。
十三回忌12年後

このように、「回」で数えるときは故人が亡くなった時を一回として数え、「周」で数えるときは故人が亡くなってから満一年目を一周として数えます。

それぞれの年忌法要の概要はこちらをご覧ください。

混同しやすい一周忌と一回忌の違いについては、下記の記事で詳しく解説しています。

三回忌の法要については、下記の記事で詳しく解説しています。

七回忌の法要については、下記の記事で詳しく解説しています。

十三回忌で行うべき準備

十三回忌法要の前に施主が行うべき準備は以下のとおりです。法要前の1カ月くらいを目安に済ませておくとよいでしょう。

招待する方を決める

十三回忌は七回忌よりもさらに小規模となり、ご遺族やご親族のみで集まるのが通常です。家族で話し合って招待する方を決めます。また、家族だけで執り行う場合もあります。

日程と場所を決める

十三回忌法要は自宅、お寺、ホール等で行います。参列いただく方の利便性や、寺院・会場の空きなどを踏まえて日程と場所を決めるようにしましょう。

また、法要は命日(亡くなった月日)に行うことが原則ですが日程調整は可能です。その場合、命日より前に執り行うこととし、命日より後、つまり延期することはしません。

案内状を送付する(メールなどですませることも)

日程・場所が決定したら招待したい方へ早めに連絡をしましょう。参列者の準備や日程調整してくださることを踏まると1カ月くらい前にお伝えできていると安心です。

十三回忌ともなるとお招きするのはごく近しい方にしぼられます。したがって、案内状を送ることもありますが、メールやメッセージアプリでご案内をすませるケースも増えているようです。

ご案内する際には、十三回忌法要の日時と場所、会食の有無、会食が無い場合は折り詰めの有無、会食も折り詰めもない場合には香典を辞退するかどうかなど、招かれた方の準備にも関わる項目について漏れなくお知らせしておきます。

お供え物の準備

お花や食べ物といったお供え物は、一般的には施主が準備するほか、参列するご親族が持参されることもあります。お寺で法要を行う場合には、お寺で準備することもあります。

お布施の準備を進める

僧侶に読経をお願いする場合は、お布施を用意します。必要に応じて御車代、御膳料も必要です。御車代とは、僧侶に会場まで出向いていただいた場合のお礼で、御膳料とは会食のある法要で僧侶が参席しない場合にお支払いするものです。

表書きには「御布施・御車料・御膳料」とそれぞれに記載し、封筒中央下に喪主の名前を薄墨ではなく黒墨で書きます。白い封筒が最も多く用いられ、二重になっている封筒は「不幸が重なる」に通じるとして避ける向きがあります。

会食の手配

法要後の会食のことを「お斎(おとき)」といいます。精進料理ではなく懐石料理のこともあれば、自宅やレストランで行うこともあります。十三回忌は近しい方のみですから、あまりこだわらなくても問題はありません。

また、お斎をしないこともあります。その場合には事前に参列者に対し「お斎の席は設けていない」「お斎の席は設けていないが、ささやかながら折り詰めをご用意する」などの案内をしておきます。お斎も折り詰めも用意しない代わりに香典を辞退するという選択肢もあります。

返礼品・香典返しの手配

十三回忌法要では、参列者からいただく香典に対するお返しとして「香典返し」と、また、香典をいただいていなくても参列者への「返礼品(慶事における引き出物)」を用意します。
香典返しも返礼品も、お茶や海苔や石鹸といった消耗品、いわゆる「消えもの」から選ぶことが一般的です。カタログ掲載品からお相手が好きなものを選べるカタログギフトも人気です。

返礼品はどなたへも「一律」「同じもの」「当日に」お渡しすることが通常です。お茶や海苔や石鹸といった消耗品のほか、ハンカチなども選ばれます。こちらは2千〜5千円程度が目安となるでしょう。

香典返しは後日でも構いませんが、人数が少ないことを考えると、返礼品と一緒に手配したほうが施主のご負担が少ないかもしれません。

香典返しの相場は地域によって異なり、関東ではいただいた香典の半分、関西では1/3程度とされていました。地域ごとのルールに合わせつつ、一般的には半返しとしておけば差し障りはないでしょう。

香典返しの相場やマナーについては、下記の記事で詳しく解説しています。

十三回忌で押さえておきたいマナー

七回忌でお招きした方を招かない場合は、施主からお伝えしておくと安心

十三回忌はこれまでの法要より規模が小さくなることが通常です。もし家族だけで行う場合には、七回忌にいらしてくださった方へその旨を伝えておくとよいでしょう。

十三回忌の服装

参列者は葬儀ほど厳しいルールはなく、略喪服や平服で問題ありません。参列者も施主も、女性はグレーやネイビーなどのワンピースやアンサンブル、男性はダークカラーのスーツ、学生は制服というコーディネートを目安で考えると適切です。

十三回忌のお返しでおすすめのカタログギフト3選

十三回忌にいらしてくださった方への香典返しや返礼品には、カタログギフトもおすすめです。お相手の好きなものを選んでいただけることはもちろん、従来の返礼品よりかさばらずお持ち帰りいただけることもメリットです。

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