引越しでは、退去連絡や引越し業者の選定・依頼、荷物の片付けなどやるべきことがたくさんあります。引越しを円滑に進めるには、どのような準備が必要なのかを事前に整理する必要があります。
そこで今回は、引越し前にやるべきことを10個ご紹介します。引越し当日・引越し後にやるべきことも解説しますので、参考にしてみてください。
引越し前にしておきたい10のこと
【引越しが決まった直後】①賃貸・契約関係の手続き
「新居への入居日が決まった」、「転勤先での勤務開始日が決定した」など、引越しの具体的な時期が決まったら動き始めます。現在賃貸物件に住んでいるのであれば、大家さんや管理会社に退去する旨や、引越しの予定スケジュール、退去予定日などを連絡しましょう。
【引越しが決まった直後】②引越し業者の見積もり・契約
一括見積もりサービスなどを上手に利用して、引越し業者への相見積もり・一括見積もりを進めていきましょう。自宅や自分・同居人の状況や希望、予算に合った引越し業者を選定し、契約します。業者を利用しない場合は、荷物運搬用のレンタカーの手配や、手伝ってもらう人の手配などをしておきます。
【引越し1カ月前~1週間前】③通信サービスなどの住所変更手続き
固定電話やインターネットプロバイダ、通信販売の定期購入など「現住所で利用することが前提となっているサービス」の住所変更手続きを優先して進めつつ、携帯電話やクレジットカード、保険など「現住所に郵送で書類などが届くサービス」も忘れずに手続きします。
【引越し1カ月前~1週間前】④電気・ガス・水道の使用停止・開始手続き
旧居の電気・ガス・水道の使用停止と、新居の開始手続きを進めましょう。手続きをしていなければもちろん、停止日・開始日を間違えた場合も「旧居で引越し後に掃除機が使えない」、「新居で引越し初日に冷暖房が使えない」といったことが起こりかねません。
【引越し1カ月前~1週間前】⑤役所関係の手続き
現在の居住地と異なる市区町村へ引越す場合、旧住所を管轄している役所に「転出届」を提出する必要があります。なお、同じ市区町村内で引越しをした場合でも「転居届」が必要ですが、こちらは転居前に出すと虚偽申請となってしまうので、転居後に手続きします。
【引越し1カ月前~1週間前】⑥勤務先での住所変更手続き
お勤めの方は、引越し前に勤務先へ通知している住所も変更しておきましょう。社会保険・税金などの手続きに必要ですし、就業規則などで届出を義務付けている企業も珍しくありません。また無断で引越すと、通勤手当や交通費の不正受給を疑われる可能性もあります。
【引越し1カ月前~1週間前】⑦粗大ごみの処分
新居に不用な家具などは、粗大ごみとして自治体に収集を依頼するようにしましょう。収集日と引越しのタイミングが合わないなどの場合は、収集所など所定の場所へ持ち込む段取りをつけるか、不用品回収業者へ依頼しましょう。賃貸物件の場合、無断で物を置いていくと処理費用を求められる可能性があります。まだ使えるものでも、あらかじめ大家さんや管理会社へ相談しましょう。
【引越し1カ月前~1週間前】⑧郵便物の転送の手続き
郵便局や日本郵便のWebサイトから郵便物の転送手続きをしておけば、届出日から1年間、自分や家族の名前で旧住所へ届いた郵便物を引越し先へ転送してもらうことができます。
ただし、転送期間は転送開始希望日からではなく「届出日から」ですので、あまり早々と手配するとその分転送期間も早く終わってしまいます。
【引越し前日まで】⑨荷物の梱包
当日引越し業者がスムーズに荷物を運び出せるように、荷物を梱包しておきましょう。荷物の梱包もサービス内容に含まれている場合は、あらかじめ不用品を処分しておく、自分で運びたい貴重品をピックアップしておくなどするとよいでしょう。
【引越し前日まで】⑩食品の処分
冷蔵庫は倒して運ぶことも多いため、中身を空にしておきましょう。あらかじめ計画的に中身を減らしておければベターですが、使いきれなかった食品はクーラーボックスなどで保管して新居へ運ぶか、引越し前日までに処分しましょう。
引越し当日・引越し後にやることは?
引越し当日にやること
引越し業者と打ち合わせた時間に合わせて、荷物の搬出・搬入を行いましょう。あらかじめ、新居での各荷物の搬入先を決めておき、現場で指示をしたり、ダンボールの見やすい位置にメモしたりしておくとスムーズです。同居者などと手分けして、旧居の掃除や、新居のライフラインの使用開始手続きなども行いましょう。
引越し後にやること
転入(転居)届提出やマイナンバーカード・運転免許証の住所変更など、引越し後に必要な各種手続きを済ませましょう。
ご近所への挨拶
引越し当日から1週間以内を目処に、一軒家なら両隣とお向かい3軒、集合住宅なら上下左右のお宅へ挨拶に行きましょう。引越しの挨拶については、こちらの記事も参考にしてみてください。
引越し内祝いを贈る際の注意点
引越し内祝いを贈るタイミング
引越し祝いをいただいた方は、新居へお招きしておもてなしするか、引越し内祝いのギフトを用意するとよいでしょう。いずれも、転居してから1~2カ月経って落ち着いた頃に手配するのが一般的です。
引越し内祝いの金額相場
引越し内祝いは、引越し祝いでいただいたお品の3分の1~半額が相場と言われます。引越し内祝いで押さえておきたいマナーについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
また、引越し内祝いでおすすめのカタログギフト、グルメギフトもこちらのページで紹介しています。
結婚や出産を機に引越しをする方へ
ここからは、結婚や出産を機に引越しをするケースについて見ていきましょう。
結婚内祝い・出産内祝いを贈る際の注意点
まずは、結婚内祝い・出産内祝いを贈る際の注意点について解説します。
結婚内祝い・出産内祝いを贈るタイミング
結婚祝いをいただいた方へ結婚内祝いを贈るのは、お祝いをいただいてから1カ月以内が目安とされています。また、出産祝いをいただいた方へ出産内祝いを贈るのは、生後1カ月後のお宮参りの時期が一般的です。
引越しの直前準備や後片付けと重なると負担が大きいですから、概ね引越し1カ月前~2週間前くらいまでにいただいたお祝いについては、先に内祝いの手配を済ませておくと安心です。
引越し祝いと同時に結婚祝いや出産祝いをいただいた場合はどうしたらいい?
結婚のタイミングで引越しをする方や、引越しと出産のタイミングが重なるなどしてお祝いの品を同時にいただく方もいらっしゃると思います。
そういった場合は1つの贈り物にまとめて内祝いを用意すると失礼に当たる可能性があるため、それぞれいただいたお祝いにたいして内祝いを用意するとよいでしょう。
結婚内祝い・出産内祝いの相場
結婚内祝いの金額は、いただいたお祝いの1/3〜半額、いわゆる「半返し」が相場とされています。また出産内祝いの相場も、いただいたお祝いの1/3〜半額程度といわれます。
結婚内祝いで押さえておきたいマナーについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
出産内祝いで押さえておきたいマナーについては、こちらの記事も参考にしてみてください。